甘くてすっきりする。ティラミス味の恋と歯磨き粉の話

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私の彼はティラミス男子だ。

 

1ヶ月前のこと。

 

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25歳を過ぎてから、お酒を飲んで酔っ払うたびに「男ってさぁ~」と彼氏ができない言い訳を並べ立てるようになってしまった。

 

そんな私を見かねて職場の同僚が大学時代の友人を紹介してくれるという。

 

何でも、見た目はひげを生やしていてワイルドな感じなのだけど、性格は控えめで、ちょっとしたことに気が付く、モテる女子みたいな性格らしい。

 

「彼、お酒弱いからいつもみたいに飲みすぎないでよね~。笑」

 

今日はサポート役になってくれる友人に釘を刺されながら、私と友人は彼が予約してくれたレストランに向かった。

 

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入り口の扉を開くと、ご丁寧に下座に座って彼はもう待っていた。

 

「サンキュー!プレミアムフライデー!」

 

心の中で思わず叫んだ。

 

待っていたのは伊勢谷友介と長瀬智也を足して2で割ったようなルックスの男性。つまり、好みのタイプのイケメンがそこにいた。

 

私は賢い方ではないが、調子よく話すのは結構得意だ。多少アルコールが入ったくらいでは失言をしない経験値もある。

 

しばらく休眠状態だったやる気スイッチを今日はONにして食事の席に着いた。

 

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しかし結果はふるわなかった。点数をつけるなら35点でギリギリ赤点だ。

 

向かい合った彼は終始笑顔だったが、心がついてきていないことは初対面の私でもわかった。

 

優しい彼はそれでも楽しい話題を出して、その場を盛り上げてくれたが、場が盛り上がるほど私はなんだか申し訳なくなり、そんな私を見て彼はまた笑顔をつくってくれるのであった。

 

彼が本当に笑顔になったのはデザートのティラミスをほおばったときくらいではないだろうか。

 

見た目はビターだけど、中身は甘い、そんなティラミス男子の彼との初対面は苦い思い出になった。

 

 

3日後、友人との反省会。

 

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「全然普通だったよ、考え過ぎじゃない?」

 

そんなことを言う友人を横目に、私はゴシゴシとランチの後の歯磨きをしていた。

 

赤点をとってしまった理由は、多分わかっている。

 

多分、口臭だ。

 

私は昔からあまり歯磨きが好きではない。

 

スースーする歯磨き粉を飲みこみそうになるのが苦手で、あまり気が進まない。

 

普段はそれでも朝晩歯磨きをするが、酔っ払って帰った日は歯磨きをしないで寝てしまう日も正直ある。

 

自業自得だが、そのせいで歯の汚れと口臭にはずっと不安を持っている。誰かに指摘されたわけではないが、人間25年も生きていれば雰囲気でわかることが増えてくる。

 

女子は歯に関しては、普通のケアじゃ足りないのだ。

 

そんなことを考えていたら歯磨きをしながらポロポロと涙がこぼれてきた。

 

「大丈夫?」

 

急に泣き出す私に困惑して友人が尋ねる。

 

「歯磨き粉が歯茎にしみる…」

 

スポ根マンガのパロディみたいな嘘をついて、私は涙を袖で拭った。

 

「私の歯磨き粉、使う?」

 

友人が差し出してくれたのはスイーツWスターという名前の歯磨き粉だった。

 

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今さら嘘をついたともいえず、私は素知らぬ顔で口をゆすぎ、その歯磨き粉で歯磨きをしなおした。

 

「甘い…?」

 

はじめは友人のいたずらでクリームを食べさせられたのかと思った。ただでさえ落ち込んでいるのに、そんな仕打ちはないだろう。

 

でも歯を磨き続けるとだんだん甘さがなくなってきて、いつの間にか味は歯磨き粉のそれになった。

 

スイーツWスターの正体はティラミス味の歯磨き粉だった。

 

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なんでも友人曰く、このスイーツWスターという歯磨き粉は虫歯予防、歯周病予防、ホワイトニング成分が配合された実力派の薬用磨き粉なのだそう。

 

甘さもあやしい甘味料を使っているわけではなく、天然成分の甘味を使っているのだとか。

 

「これなら毎日朝昼晩歯磨きできるかも…!」

 

1日1回この歯磨き粉を使えば私でも歯磨きを好きになれる。

 

確信に近い希望が、私の心の中にあふれた。

 

ティラミスの味は私に彼を思い出させて、この歯磨き粉で歯を磨くたびに、彼に一歩近づけるような気がしたのだ。

 

 

再会。

 

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2週間後、再会のきっかけは意外にも彼からだった。

 

新作の恋愛映画を観たいのだが、一人で行くのは気恥ずかしいのだという。相変わらず女子力が高い。

 

日程は次の日曜日、上映時間より少し早めに待ち合わせることにした。

 

当日。

 

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約束の表参道のカフェに、先に着いたのは私だった。

 

注文をしてから席につくタイプのカフェだったので、自分のホットコーヒーとティラミスをカウンターで注文し、入り口からわかりやすい席に腰を掛けた。

 

ほどなくして彼が入口に現われた。数メートル先で彼はちょっと待っての仕草をして注文カウンターに並ぶ。

 

「ごめんごめん!」

 

と言いながら彼がトレーに乗せてきたものはアイスコーヒーとティラミスだった。

 

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お互いのトレーを覗き込んで、同じタイミングでクスッと笑う。

 

今日は最初から彼の笑顔は本物だ。

 

 

話し始めて20分後くらい、私はおそるおそる彼に1か月前のことを聞いた。

「前日ニンニクを食べたから口が臭かったかも…」

 

と、下手な嘘をついて真意を確かめてみた。

 

結論、私の口臭疑惑は私の勘違いだった。

 

彼は辛い物が苦手で、そのときピザにかかっていたタバスコが胃にきていたのだという。

 

その場でそう言えばいいものの、男らしくないと思って我慢したという。女子力が高いくせに、変な男気があるのだ。

 

私は気が楽になって、今日までスイーツWスターというティラミス味の歯磨き粉を使って歯磨きをしてきたことを打ち明けた。もちろん、目の前の彼を想っていたことは隠したまま。

 

「それ俺も使ってみたい!笑」

 

ティラミスを食べながらティラミス味の歯磨き粉の話で盛り上がる私たちは、本当の笑顔で笑いあっていた。

 

スイーツWスターは私の歯をきれいにしてくれただけじゃなくて、本当に彼を近づけてくれた。

 

 

>>スイーツWスターの詳細はこちら

 

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