最近の青汁って全然まずくなくないですか?色々な野菜でまずい青汁を手作りしてみた

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■最近の青汁って別にまずくなくないですか?

 

「青汁はまずい」、幼少時よりそう言い聞かせられて育った。その教えをすっかり信じ込んだ私が青汁を初めて飲んだのは、大人になってからである。確か、何かの罰ゲームで飲むことになったのだと思う。何しろ、幼い頃から「青汁はまずいらしい」と味への想像を積み上げてきたのだ。それはもう、とんでもなくまずい代物だろうと思っていた。

 

半ば、まずさに対する期待すらあった。ところが、いざ飲んでみると、「まずいと言うほどまずくもないし、何なら普通に一杯全部飲み切れそうなんですけど」という程度のまずさだった。
あれだけ誰もがまずいまずいと言いながら、たいしてまずくなかったのだ。まずいと覚悟して飲んだ気持ちのやり場もなく、ただただ拍子抜けするばかりだった。
もしかしたら、テクノロジーの発展で、日本に青汁が初登場したときと比べるとまずくなくなってしまったのかもしれない。
もはや今の時代、青汁を飲んで「まずい」と言っている人は、本当にまずいと思って言ってるわけではないのでは?

 

みんなが「まずい」と言うから、「まずいもの」だと認識しているから、「まずい」と反射的に言う、そういう域に達しているのではなかろうか。
「まずい」の独り歩きである。青汁はもう別にまずくないのに、「まずい」イメージだけが取り残されている。

 

まずいものとおいしいものを比べたら、私は当然おいしいもののほうが好きだ。けれど、青汁を飲んでまずくなかったとき、ひどくがっかりした。「まずい」と言われているのだから、そのまずさを貫いてほしかったのだ。「意外と飲めちゃった喜び」よりも、「まずいと思っていた期待を裏切られた悲しみ」のほうが上回った。「まずい! もう一杯!」でおなじみの「まずいアイデンティティ」はどうしたのか。

 

青汁といえば「まずさ」の代名詞である。世界の「まずい」を背負って立つ存在、それが青汁ではないか。私は青汁を飲んで、まずいと言ってみたい。青汁のまずさときちんと向き合いたい。

 

■一番まずい青汁を作ってみる

 

 

失われたまずさを求めて、私は一番まずい青汁を作ってみることにした。青汁とは、「緑葉野菜を絞った汁」のことらしい。つまり、スーパーで売っている葉っぱ系の野菜を絞れば青汁になるのだ。そこで、ほうれん草、小松菜、チンゲン菜、モロヘイヤ、ニラ、キャベツ、パクチー、大葉の8種類の野菜を用意。それぞれ順番にミキサーにかけて青汁を作る。なお、昔ながらの青汁のまずさはケールという野菜に起因すると聞いたことがあるが、今回は残念ながらケールを入手することはできなかった。この際、ケール超えを果たしたい。

 

まずはほうれん草から。なんとなく、同じ試みを誰がやっても最初に手に取るのはほうれん草な気がする。メジャーな野菜の中でも、ピーマンやニンジンのように嫌われ者でもない。葉野菜の中でも比較的甘みがあり、それでいて葉っぱらしさも充分にある。ほうれん草は無難で手頃なのだ。

 

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▲ほうれん草青汁はすごくまずくはないけど、微妙にまずい

ほうれん草青汁をグラスに注いだ瞬間、ウサギ小屋のにおいが漂った。葉っぱの主張が非常に強く、ほうれん草を茹でたときの甘みはほとんどない。飲むとほのかに甘みを感じた。案外飲みやすいかもしれない。まだまだ手放しに「まずい」とは言い難い。

 

次は小松菜。ほうれん草と比べると、一気に青臭さが増す。いかにもな葉っぱの汁だ。私がもともと「青汁」で想像していたのがこういう味だった。味もちゃんとまずい。二つ目にして、求めていた青汁のまずさに辿り着いてしまった気がするが、きっとまだ見ぬまずさがあるはずだ。続けよう。

 

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▲小松菜青汁

 

チンゲン菜は最初の飲み口は入りやすかった。小松菜と比べると強烈な青臭さもない。ところが、飲んでしばらくすると、後から後からどんどん苦みが押し寄せてくる。チンゲン菜青汁は後を引くタイプのまずさだったのだ。チンゲン菜、小松菜、ほうれん草、と似たような葉野菜なのにそれぞれがそれぞれのやり方で個性豊かにまずさを表現していた。

 

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▲チンゲン菜青汁

 

次はモロヘイヤで青汁を作る。モロヘイヤといえば粘りが特徴の野菜だ。青汁にしたとき、その粘りがどう作用するのだろう。ミキサーで汁にしてみたところ、今までで最も深い緑色になった。ところが、葉っぱの味が全然しない。というより、粘りに味がかき消されているような感じだった。モロヘイヤ青汁を何かにたとえるなら、味のないとろろである。

 

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▲モロヘイヤ青汁。粘りがすごい

 

次はニラ。切っている最中から独特な香りをぷんぷんさせていたニラだが、ミキサーにかけるとにおいがかなり薄れてしまった。ドリンク状になったニラ青汁は、青臭い葉っぱのにおいの中に薄っすらとニラ臭を漂わせている。

 

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▲ニラ青汁

 

一口飲むと、火を通していない生のニラの辛さと、ニラの風味が口いっぱいに広がった。満場一致でまずさランキング暫定一位である。ニラを青汁にするなんてことが、今後一切あってはならないと強く思う。

 

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▲ニラ青汁、まずすぎる

 

結構おいしくなってしまうのではないか、と予想しているのがキャベツだ。ニラの後の口直しになるかもしれない。ミキサーにかけてみると、見た目はどう見てもメロンジュースだった。生絞りのマスクメロンジュースの色とまったく同じだ。

 

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▲メロンジュースみたいな色のキャベツ青汁

 

味もキャベツの甘みがしっかりと出ていて、おいしい。いや、決しておいしくはないけど、まずさを競うこの中では、お話にならないくらい、ちっともまずくない。

 

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 ▲キャベツ青汁は全然まずくない

 

残るはパクチーと大葉である。嫌いな人も多いパクチーだが、私はパクチーが大好きだ。パクチーの味がするなら、汁状になってもきっと愛せると思う。ところが、ミキサーにかけたパクチー汁は、パクチーの良いところがすっかり薄れてしまっていた。パクチーならではの香りがすっかり消えて、ニラのときと同様、葉っぱのにおいのほうが強くなっている。香りが強い野菜は、汁にしたら台無しということなのだろう。飲むと味はかすかにパクチー風味ではあるものの、パンチが足りない。ただの下位互換である。

 

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▲パクチーのにおいが薄れてしまった

 

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▲パンチの足りないパクチー青汁

 

大葉も香りが強い。今までの傾向からすると、大葉らしさが失われた青汁になるかもしれない。そう思いつつミキサーにかけると、仕上がった汁からは大葉が強烈な主張をしていた。なんと大葉はドリンク状になっても大葉のままだったのだ。汁に大葉そのもののにおいがしっかり残っている。味もダイレクトに大葉で、大葉のドリンクを飲んでいるとしか言いようがない。それくらい大葉の香りは強い。大葉はどのような姿になっても、大葉としての自我を曲げない。その芯の強さに敬意を表して、まずい青汁チャンピオンの座を与えたいと思う。

 

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 ▲大葉青汁はミキサーの中のにおいからしてすごい

 

ちなみに、最後に市販の青汁も飲んでみた。大麦若葉で作られた「リッチグリーン」という青汁である。やはり、全然まずくない。それどころか、清涼飲料水のようにさらっとしていて飲みやすすぎる。酵素が生きていて、吸収も良く、栄養不足を簡単に補えるらしい。青汁としては優秀でも、今回のまずい青汁ランキングでは堂々の最下位である。青汁はもはやまずい飲み物ではないのだ。

 

「まずい」と向き合って一つわかったのは、「まずい」は時としてエンターテインメントになるということだ。おいしさという土俵で戦わせたら、「まずい」はネガティブな言葉である。けれど、一回きりという条件ならば、「まずい」は結構たのしい。

 

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▲大麦若葉の青汁「リッチグリーン」

 

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▲青汁、おいしいです

 

 

【まずい青汁ランキング】

1位 大葉:大葉のにおいがダイレクトに口に広がり過ぎてまずい

2位 ニラ:火を通していない生のニラは辛すぎてまずい

3位 小松菜:一番「青汁」という呼び方が似合う味でまずい

4位 チンゲン菜:後から苦みが押し寄せてきてまずい

5位 パクチー:パクチーの香り高さが薄れていてまずい

6位 ほうれん草:ザ・葉っぱという感じでまずい

7位 モロヘイヤ:粘っこくてまずい

8位 キャベツ:甘みがあってあんまりまずくない

9位 リッチグリーン:さらっと飲みやすくておいしい

 

 

(取材・文/朝井麻由美)

 

※編集部注
結論としては、手作り青汁はまずかったようで、とてもじゃないけど毎日続けて飲めるようなものではなかったようです。
健康のために飲むということであれば、やっぱり市販のもの。その中でも特においしいと評判のリッチグリーンは続けやすいはず!

 

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